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【街物語】(35)愛と勇気と正義を伝える「ウルトラマン商店街」 (1/3ページ)
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「ウルトラマン」。子供から大人まで誰もが知っている巨大ヒーローだ。光の国からやってきた彼は、3分間のタイムリミットを抱えながらも、愛する地球を守るため、街を破壊する怪獣や宇宙人を光線技でやっつける。昭和41年に放送され、平均視聴率30%以上、最高視聴率42・8%を記録した。現在まで16シリーズが制作されている。
そんなヒーローをシンボルとするのが、東京都世田谷区の小田急線祖師ケ谷大蔵駅周辺にある祖師谷、祖師谷南、祖師谷昇進会の3商店街。駅舎の柱にはウルトラマンや怪獣のポスターが張られ、駅前の広場には住民を見守るかのようにたたずむ高さ3・8メートルの像がある。通りを歩けば、案内板や車止めもウルトラマンのキャラクターがあしらわれ、電柱にはイラストの入ったペナントがはためく。
まんじゅうや焼酎など、いろんな商品名に「ウルトラ」が冠され、携帯電話のストラップ、キャンデー、印鑑ケースといったオリジナルグッズも売られている。とにかく「ウルトラマン」へのこだわりは半端ではない。
仕掛け人の1人、佐久間浩康(42)は世田谷区の職員だ。
平成16年、研修で「自治体も競争の時代。世田谷の魅力を大いに売り込もう」という課題が与えられ、6人のグループで区の魅力を探した。着目したのは「ゴジラ」を生み出した東宝の撮影所と「ウルトラマン」の円谷プロダクション。どちらかのキャラクターをまちづくりの核となるシンボルに起用する企画を考えた。
「ゴジラは街を壊して海に帰っていくのに対し、ウルトラマンは広い世代に受け入れられ、決して裏切らないヒーロー。ウルトラマンでいこう」


