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【Re社会部】母が被害者になるとは
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今年4月まで大阪府警捜査2課を担当し、詐欺事件などの取材をしていました。そんな自分の母親が、まさか詐欺的な被害に遭っていようとは思いもよりませんでした。
「マルチみたいなのに引っかかっちゃってさ」と母。聞けば、ガーナでの御影石採掘事業への投資話を友人から勧められ、1口50万円を出資。約5万円の配当が1回あっただけで、そのまま破綻(はたん)したのだとか。
すでに投資会社への電話は通じず、事務所はもぬけの殻…。調べると、先月下旬に出資法違反容疑で愛知県警に摘発された「東山倶楽部」の一味が立ち上げたインチキ会社だったことが分かりました。主犯格は香港に逃亡中ということです。
被害金額は全国で十数億円。それを思えば、50万円は比較的軽微だったとも言えますが、「年利30%」とはいかにもうそっぽい話。なぜ相談しなかったのかと詰問すると「だって友人に悪いから」。聞けば、その友人は家庭環境が悪く「怪しいとは思ったけど、出資すればその人にもマージンが入るんでしょ」とのこと。
お人よしにもほどがありますが、親しい友人に頼み込まれれば断るのは至難。被害者をときに加害者にしてしまうマルチ犯罪の根深さを改めて実感しました。(鉄)