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【鉄道ファン必見】国引きの地に響く郷愁のレール音 島根・一畑電車の今
このニュースのトピックス:ウイークエンド「MSN産経ニュース」
大正3年に開業以来、島根県東部の宍道湖北岸を走り、松江市と出雲市をつなぐ一畑(いちばた)電車(全長42・2キロ、26駅)は、山陰地方唯一のローカル私鉄線だ。
本線となる北松江線は、電鉄出雲市−松江しんじ湖温泉を結び、大社線は北松江線から川跡(かわと)駅で分岐して出雲大社前へ伸びる。しかしもとは出雲大社への参詣ではなく、“目のお薬師さん”として名高い出雲市の一畑寺(一畑薬師)への参詣のための手段として開業したという。
北松江線北側には、八束水臣津野命(やつかみずおみつののみこと)が国引きしたという、高さ100〜500メートルの山々が連なる島根半島が、奈良時代に編纂(へんさん)された「出雲国風土記」の記述通りの姿をみせる。
そんな日本誕生の神話を背負う鉄路では、旅伏(たぶし)、遥堪(ようかん)、秋鹿(あいか)、美談(みだみ)など、駅名さえも悠久の歴史を連想させる。
マイカー時代到来前の昭和40年代、年間600万人の利用客があったが、今では140万人まで落ち込んだ。
それでもたくましく、生き残りをかけた工夫に余念がない。昭和初期から走った国内最古の電車であるデハニ50形を改造した「お座敷列車」を走らせたり、自転車を1回300円で持ち込めるようにしたり。
「カタン、ガタン」
通り過ぎる電車の懐かしい音が、何とも言えない郷愁を呼び起こす。
ロングレールの普及のせいか、電車のスピードアップのせいか、レール音がはっきりしなくなった都会の電車が失いつつある、どこか心地よいリズムがここには残っている。
そんなのんびりした電車はいま、錦織良成監督の最新作映画「BATADEN−一畑電車物語」の主役として、ロケが進んでいる。















