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【停車場ストーリー】関東鉄道常総線・騰波ノ江(とばのえ)駅 10月に蘇るレトロな駅舎 ロケの名所のシンボル (1/2ページ)
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のどかな田園地帯が広がる茨城県下妻市。そんな風景にとけ込んできたのが大正15(1926)年に建設された関東鉄道常総線「騰波(とば)ノ江駅」(同市若柳)の木造駅舎だった。なんともレトロな駅に、時折、1両編成のディーゼル列車が滑り込む。鉄道ファンの間では知る人ぞ知る名物駅舎だったが、老朽化によって今月、惜しまれつつも取り壊され、今秋、新たな木造駅として生まれ変わることになった。
常総線はJR常磐線の取手駅と水戸線の下館駅の間の51.6キロ(全24駅)を結ぶ。県南西部を走り続けて、間もなく1世紀を迎える。
「あのころは3両編成の車両が満員だったなあ」と話すのは昭和40年から3年間駅長を務めた小坂照男さん(82)。近隣の工場に通う通勤客に、高校生となった団塊世代が小さな駅舎内にあふれ返った時期でもあった。当時は貨物輸送も受け付け、小坂さんは「歳暮や中元のほか地元名産のナシを東北や九州などに送っては代わりにリンゴや、ミカンが送られてきて、今の宅配便みたいなもんだった」と懐かしむ。
小坂さんは異動後、請われて管理を任された妻の故チヨさんとともに、17年間にわたって騰波ノ江駅を見守ってきた。その間、1日の乗降客は小坂さんの駅長時代の10分の1以下の 100人前後までに落ち込んだ。
さびれかけた木造の駅舎に再びスポットライトが当たり始めたのが、東京駅などと並び「関東の駅百選」に認定されたこと。次第に熱心な鉄道ファンが集まるようになった。






