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鉄ヲタによる鉄ヲタのための地図帳、好評 目指せ北海道「完乗」!!
鉄道マニアによる鉄道マニアのための地図帳が飛ぶように売れている。新潮社の「日本鉄道旅行地図帳」北海道編だ。企画編集した同社営業部の田中比呂之さん(50)は自身が鉄道マニア。きちんとした縮尺の地形図の上に、すべての路線とすべての駅を正確にトレースした地図はこれまで存在しなかったという。
「だれかがそのうち作ってくれるだろうと思っていましたが、なかなか登場しない。それなら出版社に勤める自分が作ってしまおうと…」
鉄道の楽しみのひとつは車窓の風景。窓の外を流れていく山や岬の名前がすぐに分かることが大事なのだという。地図上には、原武史さんをはじめ4人のマニアが選んだ「車窓絶景百選」「百名湯」「百名山」「さくら百選」「名産品」なども記した。
この地図を携帯すれば、周囲の地名だけではなく、名所旧跡や名物を知り、130年に及ぶ日本の鉄道の歴史にも触れることもできるというわけだ。マニアでなくとも楽しめそう。
田中さんは物心ついたときから鉄道が好きで好きでしようがなかったという。
「鉄道マニアに後天的な人はいないと思います。気が付いたらマニアになっているんです。理由なんてありません」と笑う。
社会人になってからも、週末には乗ったことのない路線に乗るために全国を旅した。国内路線の完全制覇をマニアは「完乗」というそうだが、その前後のエピソードが面白い。
「自分が乗った路線を塗りつぶしていって、完乗が目の前に迫ってくると、鉄道依存症のような状態になりました。乗っていない路線を制覇したくてたまらずウズウズしてくるんです。あのときのハイな気持ちが懐かしい」
完乗を平成8年に達成するとしばらく脱力状態に陥ったという。復活のきっかけとなったのは、鉄道ひと筆書き旅行と廃線歩きというから、病膏肓(こうこう)に入るというべきか。
そんな田中さんゆえ、正確な地図をつくるだけでは飽きたらず、そこに自分が持つマニアックな情報も盛り込み、さらには廃線までも網羅した。
毎月1巻を発行、日本国内の路線を全12巻でカバーし、満州、朝鮮半島、台湾、樺太を別巻にまとめる予定。各680円。
(桑原聡)


