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【鉄道ファン必見】これは“鉄道遺産”だ! 日本最古のシールド掘削機 鉄道総研講堂に展示 (3/3ページ)
このニュースのトピックス:鉄道マニア
鉄道省秋田建設事務所が大正15年にまとめた「羽越線折渡隧道工事概要」などには、シールドに手動ジャッキ32個を取り付けたことなどが記述されているが、田村さんは「自動車に使うようなジャッキしかなく、何カ所も同時に押すことができずにうまくいかなかった。日本初のシールド工法は失敗だった」と振り返っていたという。
言い伝えにおびえた地元の人々が工事に反対することもあった。
「そこに昔大蛇か何か居つてそれが山を掘つたから荒れるのだというのです。極めて非科学的な問題ですが、これがたたるのだ。こんなところを掘つたら大変だと地元の人がいう」(「国鉄の回顧」から)。
地殻変動で坑内が動く様子を大蛇の動きと思い込んでいたうえに、現場でクジラの背骨が発掘されたことで恐怖はさらに膨らんだ。工事責任者の家族が病気で死ぬ不幸も重なり、難工事となった原因は「大蛇のたたりじゃ」とうわさが広がった。
工事概要によれば、開通までに5人の作業員が犠牲になった。
水圧ジャッキに付け替えたシールド掘削機は順調に進むようになったが、やはり調整が難しくやがて制御不能となる。しかし、施行延長176・3メートルの実績を残し、既に難関区間はクリアしていた。従来工法で残りを掘り進めて大正13年に折渡トンネルは開通した。
昭和21年、トンネル南口に「楯構(じゅんこう)掘鑿(くっさく)折渡隧道(ずいどう)竣工紀念碑」が建立された。後に慰霊碑も近くに建てられた。海外の文献をひもとき、万難に立ち向かい、「楯構掘鑿」によるトンネル建設に挑戦した先人たちの功績をたたえている。
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