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【鉄道ファン必見】これは“鉄道遺産”だ! 日本最古のシールド掘削機 鉄道総研講堂に展示 (1/3ページ)
鉄道総合技術研究所(東京都国分寺市)は大正期に造られた日本最古のシールド掘削機の一部の展示を始めた。近く歴史的価値を伝える説明板が付けられるが、“鉄道遺産”ともいえる貴重なもの。参考書として当時の技術者たちが使った洋書が土木学会付属図書館(東京都新宿区)に寄贈されたことも重なり、関係者は「先達の苦労の跡を見てほしい」と感慨深げだ。
ゆがんだ鋼鉄…挑戦の跡
「掘ると上下左右からばかりでなく、下からもプレッシャーがかかり、岩が上ってくる」(昭和27年「国鉄の回顧」から)。
秋田県由利本荘市のJR羽越線羽後岩谷(うごいわや)〜折渡(おりわたり)間にある折渡トンネル(下り線、1438メートル)は大正6年6月に着工。途中で軟弱な土質に変わり、坑内を支えていた支保工と呼ばれる柱が壊れ、同8年8月に工事を中断した。土の膨張は最大90センチに及び、日本で初めてシールド掘削機を投入することになった。
シールド掘削機は鋼鉄製の円筒などで土や水の圧力から切羽(きりは)と呼ばれる内部を守り、軟弱な地盤で威力を発揮する。19世紀中ごろまでに英国で実用化された。
日本では折渡トンネルのために大正8〜9年にかけ鉄道総研の前身の鉄道院総裁官房研究所が設計し、横河橋梁製作所(現横河ブリッジ)で完成したのが始まり。その後、丹那トンネルや関門海底トンネルでも用いられ、今では地下鉄や下水道工事に欠かせない機械となっている。
現在なら超硬合金の刃が付いた面盤(めんばん)と呼ばれる先端部が回転して岩盤ごと削るが、当時は3層に分かれた掘削機の中に十数人が入る手掘り式。外径7・37メートル、長さ3・66メートル、重量86トンで、推進用のジャッキの扱いが難しく、同9年9月から同11年12月にかけて176・3メートル進んだところで動かなくなった。搬出が困難なので、外周の一部としてそのまま埋められたとみられる。
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