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【鉄道ファン必見】国際化の一端を担った特急 空港アクセス30年、スカイライナー物語 (1/3ページ)

2008.7.6 15:42
このニュースのトピックスウイークエンド「MSN産経ニュース」
初代スカイライナー(右)と現在運行中の2代目スカイライナー(左)(京成電鉄提供)初代スカイライナー(右)と現在運行中の2代目スカイライナー(左)(京成電鉄提供)

 京成電鉄(東京都墨田区)の特急「スカイライナー」が空港輸送30周年を迎えた。初代「AE(エアポート・エクスプレス)形」の運行準備は、成田空港建設反対運動が激化するなかで進められ、1番列車の車掌室には警戒の警察官の姿もあった。まだまだ外国人が珍しかった時代に英語表記の車内案内板などを備えた電車は、日本の国際化の始まりを予感させたものだった…。

遅れに遅れた開業

 初代スカイライナー「AE形」5編成が宗吾車両基地(千葉県酒々井町)に入庫したのは、昭和47年2月。「成田山のおひざ元の京成には派手さがなかった。地味な電鉄会社が転機を迎えるのかな」。京成電鉄車両部整備課課長補佐の佐久間峰三郎さん(59)の胸は躍った。

 とにかく「今までとは違う」というのが第一印象。流線形の外観に加えて、電力回生ブレーキや界磁チョッパ制御、冷房装置を同社で初めて採用した。「ワンハンドルの運転台は飛行機のコックピットのように見えたし、機器も新しいものばかり。1つ1つ確認しながら操作していった」。

 47年11月には成田−成田空港間の新路線7・1キロが完成。48年の新東京国際空港(現成田空港)の開業予定に合わせ着々と準備が進められた。新型車両を扱うための教習を受けたりと苦労もあったが、佐久間さんは「日本を代表する国際空港にアクセスする営業路線を持つことに誇りを感じていた」と振り返る。

 ところが空港建設の反対運動の激化で開業は遅れに遅れた。

 「列車の保守で一番怖いのは絶縁破壊。湿気による絶縁体の劣化を防ぐため、稼働させてある程度の熱を加える必要があった」(佐久間さん)ことから旅客を乗せない『空電車』として営業路線を走らせた。社運をかけた大プロジェクトで誕生した新型車両が“稼げない”状態になったことで社員の不安は募った。

 後に京成上野−成田空港間を結ぶ一番列車の運転士を務めた同社運輸指令室指令長の登丸誠次郎さん(59)は「相当な投資をしたわけだから大変だった。空港開業まで会社が厳しい状態だったことはわかっていました」と明かす。

 同社はスカイライナーを運行するため、新たに乗務員ら40人を養成した。登丸さんも47年に運転士の免許を取得したが、人がだぶついていたので7班に分けた通常のローテーションに入れず、人が休んだときしか運転の機会に恵まれなかった。

 48年12月30日、成田山に参拝客を運ぶための特急「開運号」に代わり、初めて営業運転を行ったが、その後も京成上野−成田間を1日3往復するのにとどまり、寂しいものだった。空港アクセス特急としての運行はさらに4年半も待たなければならなかった。

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初代スカイライナー(右)と現在運行中の2代目スカイライナー(左)(京成電鉄提供)
マルーンとクリーム色で塗装された初代スカイライナーの前に立つ佐久間さん(右)(京成電鉄提供)
空港ライナーとして1番列車となる出車前の初代スカイライナー。左が運転士の登丸さん(京成電鉄提供)
京成上野ー成田空港を結ぶ初代スカイライナーの出車セレモニー(京成電鉄提供)
京成上野から成田空港駅を結ぶ一番列車として出発を待つ初代スカイライナー(京成電鉄提供)
マルーンとクリーム色で塗装された初期の初代スカイライナー(京成電鉄提供)
青を主体としたカラーリングに変更された初代スカイライナー(京成電鉄提供)
初代スカイライナー(右)と現在運行中の2代目スカイライナー(左)(京成電鉄提供)
車両基地に並んだ電車たち。京急のように赤で塗装された車両が京成でも走っていた(京成電鉄提供)
車両基地に並んだ電車たち。京急のように赤で塗装された車両が京成でも走っていた(京成電鉄提供)
車両基地に並んだ電車たち。京急のように赤で塗装された車両が京成でも走っていた(京成電鉄提供)
3代目になる新型スカイライナーの外観イメージ(京成電鉄提供)
3代目になる新型スカイライナーの車両イメージ(京成電鉄提供)
3代目になる新型スカイライナーの車両イメージ(京成電鉄提供)
3代目になる新型スカイライナーの車内イメージ(京成電鉄提供)
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