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【すごいぞ日本】 緑はるかに(2)日中混合 植林ノウハウ (1/2ページ)
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黄土の浸食谷と青々とした丘陵。色彩のコントラストに目を奪われた。中国山西省の大同市内から北東約30キロ、浸食谷に挟まれたがけっぷちの細道を抜けると、前方に丘陵が広がる。「緑の地球ネットワーク(GEN)」が1999年に始めた采涼山(さいりょうさん)の植林プロジェクト(250ヘクタール)だ。
■「南面」の難題
9年前までは草もまばらだった荒野が松林に変わった。黄土高原緑化の成功モデルとされ、中国全土から多くの見学者が訪れる。
「采涼山プロジェクトの難しさは山の南面に植林することにありました」
GENの高見邦雄事務局長の説明に耳を疑った。大同のような冬の寒さが厳しい地域では、日当たりのいい南面の方が木が育ちやすいのではないのか。
しかし、年間降水量が日本の4分の1以下の大同では、事情は異なるのだという。直射日光で温度が上がると水分が蒸発し、苗木が枯れてしまう。中国側の緑化事業でも南面の植林の多くが失敗している。
GENは日中双方の植樹ノウハウを組み合わせた。まず、等高線に沿って、2メートル前後の間隔で斜面に幅40センチ、深さ20センチの浅い溝を掘り、掘った土で斜面の下手に土手を造る。
この土手を日よけの壁にしてマツの苗木を溝の中に植える。雨が比較的多い8月に苗木を植え、雨水を溝でせき止めて土に浸透させる。10月には、せき止めた水が凍結する。苗木は土でおおい、北風や野ウサギの食害から守る。

