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【教え育てる】慶応義塾幼稚舎長 加藤三明 (1/2ページ)

2008.9.6 08:34
このニュースのトピックス学校教育

 ■教員が開きたいと思うクラブ活動を

 幼稚舎のクラブ活動には小学校としてはめずらしいクラブがあります。例えば運動部ならアメリカンフットボール部やラクロス部、インド発祥のカバディ部、文化部なら、あらゆる所でその場所ならではの音を聴いて集めるサウンドエクスプローラー部などです。

 剣道部、サッカー部、野球部、演劇部、絵画部といった伝統的なクラブも活発に活動していますが、運動関連16、文化関連11のクラブのすべてが、「こんなクラブを開きたい」という教員の自発的な意思に基づいてつくられたもの。そこから世間の小学校ではなかなかお目にかかれないようなクラブも生まれるのです。

 舎長が「君、今度バスケット部の顧問をやってくれませんか」というような押しつけはありません。自分が“言い出しっぺ”なのですから、担当の教員は一生懸命に児童の指導に当たります。ここにも福沢諭吉が唱えた「独立自尊」の一端が表れていると思います。

 慶応義塾の上級学校への推薦制度は、全員推薦を前提にしています。幼稚舎生は原則として全員、三田の中等部、日吉の普通部、湘南藤沢の中等部のいずれかに進むことができます。

 上級学校での成績や素行いかんでは、慶応義塾大学まで無事に終えることができるという保証はありませんが、義塾の一貫教育が常に目指しているものは「時代の変化に対応した全社会の指導者の育成」です。

 幼稚舎教育の基本は、こうした一貫教育の礎になる学校として、「自分はこれがやりたい」という内側からわき上がってくるパワーをもつ児童を育てることです。そのためには教員自身が、ただ与えられた課題をこなしていくだけの人間ではなく、自ら問題を探し出し、自らそれを解決していくような気力にあふれていなければいけません。

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