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【産経抄】9月6日
このニュースのトピックス:産経抄
相変わらず人気の高い大阪府の橋下徹知事には、7人の子供がいる。子育ての真っ最中である。知事になる前に「素敵なお父さん」に選ばれたこともある。今年初めの知事選でも「子供が笑う大阪」をキャッチフレーズにし、圧勝した。
▼この少子化の時代に「子だくさん」は新鮮な感じを与えた。それが人気の秘密のひとつではないかという見方もある。だとすれば、米大統領選で共和党の副大統領候補に、5人の子供のママで44歳のサラ・ペイリンさんが指名されたのにも、そんな時代背景があるのかもしれない。
▼橋下氏と同じ、といってもこちらは北極に近いアラスカ州の知事だ。この寒さの厳しい地で、テレビ局のキャスターを務めたり、漁業に従事したりした後、PTA活動から市議、市長、知事にまでなった。日本流にいえば「肝っ玉母さん」といったところだろうか。
▼子供たちのうち、4月に生まれたばかりの第5子はダウン症だという。17歳の長女は未婚で妊娠した。苦労も多いに違いない。だが、つとめて明るくふるまっているところは、映画『サウンド・オブ・ミュージック』でいきなり7人の母親となるマリアを彷彿(ほうふつ)させる。
▼米国の副大統領は、大統領の仕事のかなりを代行する。マケイン氏が大統領に当選した後、もしものことがあれば、世界のリーダー役を務めなければならない。銃規制反対などの姿勢には批判もある。何より子育てと両立できるか、という疑問もあろう。
▼それでも、ママさん候補はおおむね好感を持って受け止められているようだ。橋下氏の場合もそうだが、まだ多くの人々が子育てをかけがえのない仕事と感じ、「子だくさん」に最大限の敬意を抱いている。そのことの証明である、と思いたい。
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