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【ゆうゆうLife】介護 「介護と仕事」どちらかを選べない(上) (1/3ページ)

2008.10.6 07:56
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妻の介護と研究者の仕事を両立する本村昌文さん=仙台市の本村さんの自宅妻の介護と研究者の仕事を両立する本村昌文さん=仙台市の本村さんの自宅

 ■足りない支給限度額

 核家族や共働きが増えるなかで、仕事をしながら、在宅で家族を介護する人が増えています。しかし、要介護度が重くなるにつれ、介護者が仕事を辞めたり、続けるために無理を重ねる人が目立ちます。介護者が仕事を辞めれば、世帯の収入が断たれるケースもあり、仕事と介護が両立できる社会への“転換”が求められています。(清水麻子)

                   ◇

 「トイレに行きたい」。午前4時半。介護が必要な妻(44)の呼びかけで、非常勤講師、本村昌文さん(38)=仙台市=は目覚め、妻を車いすに乗せてトイレに連れて行った。

 要介護度4の妻の介護と、研究職を両立する本村さんの1日は、いつも夜明け前に始まる。

 起床から就寝まで、休む暇はない。この日もトイレ介助の後、すぐに朝食の準備に取りかかった。青菜の煮物とトマト、ご飯を食べさせ、再びトイレ介助。着替えをさせ、妻をベッドに移し、デイケアの準備と朝食の後片づけ、自分の支度を終えると、7時45分の出勤時間になる。

 「朝からいろんなことをして、一息ついたと思ったころに仕事が始まる。妻は尿が多く、夜中に何度もオムツ換えが必要で、2、3時間おきに目が覚め熟睡できない。日々体力の限界との闘いです」と本村さん。

 妻が脳梗塞(こうそく)で倒れたのは4年前。結婚2年目だった。「頑張って介護をして元気な体に近づけてあげたい」との思いも、介護と仕事の両立を始めた5カ月後には崩れ去った。睡眠不足からめまいや耳鳴りに悩まされ、不眠、やる気が起こらないなど、鬱(うつ)症状も出た。この4年でリズムがつかめるようになったが、まだつらい部分が多いという。

 今、一番の悩みは月約15万円という高額な介護費用だ。妻の両親は離れて住んでおり、介護者は本村さんだけ。しかし、本村さんは午前7時45分には家を出て、帰るのは午後9時ごろだ。

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妻の介護と研究者の仕事を両立する本村昌文さん=仙台市の本村さんの自宅
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