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高齢者の目まい・ふらつき 内耳に入り込む“砂”が関与か (1/2ページ)
このニュースのトピックス:病気・医療
■簡単な運動で三半規管から「排出」
高齢者の目まいやふらつきは、転んで骨折すれば寝たきりにつながりかねず見逃せない問題だが、原因不明の場合も多い。平塚共済病院(神奈川県平塚市)の城倉健神経内科部長らは、多くのケースで、平衡感覚をつかさどる内耳の三半規管に入り込む“砂”が関与している可能性が高いとの研究報告をまとめた。
“砂”とは、三半規管につながる「前庭」という部分にある炭酸カルシウムの結晶で、普段は体が直線的な加速度を感知するために働いている。問題なのは、これが前庭からはがれ落ち、何かの拍子に三半規管に入り込んでしまうことだ。
これが原因で起きるふらつきは「良性発作性頭位めまい症」と呼ばれ、検査すると患者の眼球が特有の振動を見せるため簡単に診断でき、治療法もある。そこで城倉部長は「眼球の振動があまりに小さいため見逃され、原因不明とされるケースが多いのでは」と推定。
平成14〜16年に、めまいやふらつきで同病院を受診した患者のうち、肉眼による通常の診断では原因が不明だった200人を赤外線カメラなどで詳しく調べたところ、うち98人は実際には眼球が振動していたことが分かった。
さらに16〜18年には、こうした「隠れ」眼球振動のあった126人に別の調査を実施した。患者のうち49人には、座った状態から体を左右に倒し、三半規管から砂を排出する効果があるとされる「ブラント・ダロフ法」という運動を毎日してもらい、何もしなかった残り77人と比較した。

