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【ゆうゆうLife】最期のときを家族と 居心地のよさ (1/2ページ)

2008.10.1 07:58
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 「なぜ在宅ホスピスケアにこだわるのですか?」とよく聞かれる。

 若き日には、最先端の病院で学んだ。患者さんの命が最期に近づくと、いつも、これでいいのか、と割り切れなかった。当時は、がん告知がされないことがほとんどで、患者さんの思いや希望を正面から聞けなかった。点滴のラインや酸素マスク、カテーテルで身動きできない患者さんも多く、医療的処置の時は家族は病室から出され、遠巻きに眺めるだけ。家族はなんだか手持ちぶさたに見えた。死について率直に語ることもなく、私は正直、息が詰まるような気持ちになった。

 だから、新米のころ、入院中の23歳の女性末期がん患者と知り合ったとき、「この人が妹だったら…」と思い、「これからどうしたいの?」と聞いてしまったのだ。

 彼女は「家に帰りたい」と答えた。延命や治癒の可能性をわずかでも大病院に求めていたご両親は悩んだが、「娘の望みが私たちの望みです」と、帰宅を決心した。それから3カ月、彼女は病院に戻ることなく、最期まで家で平和に過ごした。24時間対応する責任は重かったが、往診すると、彼女も家族も居心地が良さそうで、私もうれしかった。

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