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採血器具使い回し 厚労省の通知不徹底 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:感染症
厚労省は18年、医療メーカーに対し、器具に赤い文字で『複数患者使用不可』と記載するよう義務づけた。取り扱い説明書にも同様の表示が書かれるようになった。しかし、医療現場では、赤い文字もあまり意識されなかったようだ。厚労省では「医療現場では医薬品の説明書は確認しているが、医療機器の取り扱いへの意識は低い傾向にあるのでは」とみている。
医療現場からは、18年の厚労省通知の根拠のあいまい性を指摘する声も出ている。今回の調査では、B型肝炎などの感染事例の報告はなく、使い回しによる危険がどの程度のものなのかが不明確だからだ。
日本感染症学会など4団体は7月、針を交換したうえで徹底したアルコール消毒がされていれば、複数患者に再使用しても感染の可能性は非常に低いという見解を公表している。
東京医療保健大大学院の大久保憲教授(感染制御学)は感染の可能性の低さを指摘する一方で、「行政からの通知の有無に関係なく、医療行為に伴う血液媒介感染を防ぐため、常に感染の危険を考慮した使用法が求められる」と強調している。