ニュース: 生活 RSS feed
採血器具、使用医療機関の5割超で使い回し (1/2ページ)
このニュースのトピックス:医療事故
全国の医療機関などで、血糖値測定のために使う「針付き採血器具」が使い回しされていた問題で厚生労働省は6日、器具を使う可能性のあった医療機関(病院と診療所)のうち11%にあたる1万1749施設で使い回しがあったと発表した。対象器具を使っていた医療機関に限ると、52%(病院65%、診療所48%)で使い回しが行われていた。健康被害の報告はなかった。
可能性は極めて低いがB型肝炎への感染が否定できないため、該当施設で採血検査をしたことがある人に、医療機関や保健所への相談を呼びかけている。
医療機関とは別に、介護老人保健施設844カ所、自治体による健康事業3812件でも使い回しが確認された。看護や栄養士などの専門学校から283件の使い回し報告があった。
調査対象となった器具は、血糖値測定のために使うペン型の採血器具のうち、身体に刺す針周辺のキャップ部分が使い捨てでないタイプ約30種類。
国内ではこれまでに、感染事例は報告されていないが、厚労省では平成18年、英国での感染報告を根拠に「たとえ針を交換したとしても、針周辺に付着する血液からの感染が否定できない」として、複数患者への使用を禁じる通知を出していた。
しかし、5月に島根県益田市の診療所「おちハートクリニック」で、器具の採血針そのものを使い回していたことが判明、全国調査に乗り出していた。
その結果、医療施設では調査対象となった10万9569施設中、2万2559施設で対象器具が使われ、そのうち52%にあたる11749施設で使い回しがされていた。

