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【それってホント?健康情報】個人情報を守り、活用するがん登録 (1/2ページ)
病気になったとき、その後の見込みを「予後」と言います。数日で治る風邪は予後が良く、生命を脅かす一部のがんは予後が良くない(悪い)病気です。病気になってしまったら「予後」の正しい情報が必要です。
さて、ある病院が、がんと診断された患者さんの5年後の生存割合を80%と発表しました。それを見て「思ったよりも良さそうだ」と少しホッとするかもしれません。しかし、この病院は治療成績を良く見せようと、ある仕掛けをしていたのです。
患者さんが5年後に生きているかどうかを知るために、病院は退院した患者さんに電話や手紙で生死を確認する追跡調査をします。この病院は、状態の悪い患者さんには「無理にやらなくてもいいですよ」という一方で、状態の良い患者さんには「ぜひご協力ください」と言っていました。その結果、追跡された患者さんに大きな偏りが生じたのです。
10人の患者さんのうち、状態の良い5人は追跡調査に同意し、良くない5人は同意しませんでした。追跡された5人のうち4人は元気だったのに対し、同意しなかった5人は全員亡くなっていたとしたら、見かけの生存割合は80%(5分の4)ですが、本当は40%(10分の4)です。同意した患者さんだけのデータでは、これほどずれた結果になってしまうのです。
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