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針付き採血器具 誤使用「使い回し」の危険 (1/2ページ)

2008.7.16 07:33
このニュースのトピックス病気・医療
器具全体を使い捨てるタイプの採血器具器具全体を使い捨てるタイプの採血器具

 全国の医療機関などで「針付き採血器具」の使い回しが相次いで発覚している。使い回しによる肝炎などへの感染被害は今のところないようだが、海外ではB型肝炎の感染が疑われるケースが報告されている。日本には約200万人の肝炎患者がいるとされ、特に針の使い回しは絶対あってはならないこと。しかし、医療現場の安全対策は万全とはいえないのが現状だ。(平沢裕子)

 使い回しが問題になっているのは、糖尿病患者らが血糖値を測定するときに使う針付き採血器具。医療機関だけでなく、健康イベントなどの際にも使われている。この器具には、(1)器具全体が使い捨て(2)針と針周辺部のキャップの両方が使い捨て(3)針だけが使い捨て−の3種類がある。

 針の使い回しが発覚した島根県のケースでは、(3)の採血器具を使った複数の看護師が、針が自動交換されるタイプだと誤解し、1カ月以上にわたって針を換えずに採血していた。

 厚生労働省は平成18年、針だけではなくキャップも複数の患者に使い回さないよう通知している。キャップの使い回しまで禁止しているのは、キャップに付着した血液から肝炎などが感染する恐れが否定できないためだ。ところが、医療現場では必ずしもこの通知が徹底されておらず、今回の問題を「起こるべくして起きた」とみる関係者は少なくない。

 厚労省は、(3)の採血器具について、「複数患者使用不可」のシールをはるよう医療関係団体らに注意を促しているが、シールがはがれたり、多忙な医療現場で看護師がシールを見落としたりする恐れもある。

 また、(2)と(3)は形状がよく似ているのも誤使用の一因だ。同じメーカーの器具でも一見しただけでは違いが分かりにくい。(2)は針とキャップの両方を交換したうえで複数の人に使用してもいいことになっているが、構造上、針が何度でも使えてしまうタイプもある。このため、看護師が「前の人が針を換えた」と誤解して使い回す危険性もある。

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器具全体を使い捨てるタイプの採血器具
針と針周辺部のキャップの両方を使い捨てるタイプの採血器具
針だけ使い捨てるタイプの採血器具
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