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【音楽の政治学】「ハッピー・デイズ」 世界恐慌への決別歌う (1/2ページ)
このニュースのトピックス:音楽の政治学
米証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻(はたん)や株価の急落など米国を見舞った金融危機は、1929年10月に始まった「世界恐慌」の悪夢を思い起こさせた。「暗黒の木曜日」と呼ばれた同月24日の株価暴落は、欧州での銀行倒産でさらに増幅され、世界経済をドン底に突き落とした。
今回の金融危機では、民主、共和両党の大統領候補がともに、過剰な投機をあおったウォール街の“強欲”を非難したが、約80年前のウォール街もまた、第一次大戦後の工業成長をバックに投機をあおり「永遠の繁栄」を豪語していた。
ニューヨーク証券取引所のダウ平均株価が当時最高値を記録したのは、恐慌の始まるわずかひと月あまり前のことだ。まさに天国から地獄。マンハッタンの路上には失業者があふれた。暗い世相のなかで人々の心をなぐさめたのは、折から隆盛期を迎えていたジャズだった。
いまなおスタンダード・ジャズの名曲とされる当時のヒット曲に「明るい表通りで」(邦題)がある。発表は世界恐慌の翌年の30年。ドロシー・フィールズの書いた歌詞はスープ1杯の炊き出しに列を作る失業者の胸に響いた。
♪1セントもなくたって、ロックフェラーのように豊かな気分 足元には金の光が舞っている 表通りの日なたでは

