MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

ニュース: エンタメ 芸能界マスコミ音楽ゲーム・コミック写真RSS feed

【私のイチバン!!】自然散策 作曲家、ピアニスト・加古隆  (1/2ページ)

2008.10.12 08:19
このニュースのトピックスクラシック

 ■木の響きに身を委ね

 情感をたっぷりと含んだ響きに、胸にしみる美しい旋律を託して、詩的な世界を創造する。イマジネーションにあふれる創作を支える「イチバン」は、豊かな自然に身を委ねること。みずみずしい緑に囲まれた神奈川県の湯河原に居を構え、たおやかな音楽を紡ぐ日々を続けている。いわく「ピアノの響きは木の響き」。自ら奏でるピアノの音色の中に大いなる自然を感じている。(谷口康雄)

 「音楽が生まれるには、美しい響きをもった空間が必要です。コンサートホールは理想的な場所。そこには素晴らしいお客さんが集まり、ステージと客席の間でお互いの心を響き合わせることで、さらに音楽は美しく、深いものになります」

 そして、もう一つ。音楽が奏でられるにふさわしいのは、美しいものに囲まれていることだ。

 「美術館では大きな創造力が与えられますし、豊かな自然の中に身を置くことで、限りないイメージが広がっていきます」。コンクリートに囲まれ、アスファルトに覆われた土の上では、「音楽が息づく場所がない」と都会の雑踏を離れ、湯河原の静かな自然の中に創作の場所を構えて久しい。

 「葉の緑の変化、そよぐ風、星のまたたき。そのすべてが音楽です。好きなもの3つを挙げるとき、必ず入るのが光。海のきらめき、月の光。いつも詩的な感慨を運んでくれます。闇もまた同じ。僕はそこに人の姿を見つけ、『アポカリプス』を平成元年に創作しました。17日からの再演は、おそらく最後の機会となります」

 自然を見つめ、旺盛な創作の源泉としていく姿は、師のオリヴィエ・メシアンと同じ。20世紀を代表する巨星は、多様なリズムと色彩感覚に富んだ作品を発表し続ける一方、鳥類学者としても重きをなし、鳥の鳴き声をピアノに写し、フランスの自然や風土も盛り込んでの大作をものした。

このニュースの写真

PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。