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【CD案内 取っておき】音楽評論家・宇野功芳
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■ラファウ・ブレハッチ/古典派ソナタ集
最近こんなにびっくりしたピアニストはいない。2005年のショパン・コンクールで優勝したブレハッチの新盤(ユニバーサルミュージック)である。ハイドン、モーツァルト、ベートーベンという古典派のソナタを並べたものだが、ぼくがとくに感心したのはモーツァルトの第9番K311。わけても第1楽章のうまさ、美しさはどうだろう。快速のテンポの中で胸のすくような粒のそろったタッチと美音がころげまわる。こんなに鮮やかに指のまわる人は今までに聴いたことがない。異常なテクニック! でも決して一本調子ではなく、センス満点。ことに最弱音のデリカシーにしびれた。大音量で聴くのが好きなぼくも、この繊細さを損なわないために音を著しく弱めたほどである。(UCCG1425/2500円)

