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【音楽】エルヴェ・ニケ 鬼才、日本ツアーで会見 バロック音楽は奇想天外
このニュースのトピックス:クラシック
「バロック音楽が優しく繊細なものだとお考えなら、それは間違いです」
フランス・バロック・オーケストラ、合唱団「ル・コンセール・スピリテュエル」を率いるエルヴェ・ニケは20日、東京・初台の東京オペラシティで記者会見を行い、緻密(ちみつ)な研究の成果を盛り込み、衝撃的な演奏を展開して話題を呼ぶ音楽づくりの一端を口にした。
10月に東京、大阪、名古屋で予定されている日本公演は、平成17年に計画されながら頓挫した3年越しの懸案。楽団創立15周年に初演当時と同様、80人の大編成で演奏し、センセーショナルな話題をさらったヘンデルの「水上の音楽」などを披露する。
「『王宮の花火の音楽』はホルンとトランペットが各9人、24人のオーボエ、18人のファゴットに50人ほどの弦楽器と、合計約100人の演奏家が必要です。それはリヒャルト・シュトラウスやマーラーが求めた巨大なオーケストラの響きと同様のものが18世紀から考えられていたことを表すものです」
オーボエとファゴットの木管楽器、トランペット、ホルンとすべて楽器ごとに音の配列に微妙な差異があり、決して一つに交じり合うことはない。
「一つのオーケストラの中に木管楽器、トランペット、ホルン、弦楽器と4つのオーケストラが同時にあると考えています。それを不自然に合わせるのではなく、それぞれが違った響きを奏でているのを楽しんでいただければと思います。それは衝撃的な出来事です」
「バロック音楽は奇想天外で規範を外れたもの」と言い放つ鬼才の目がいたずらっぽく光った。

