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【音楽】富士山河口湖音楽祭2008 霊峰のすそ野に広がる人の輪 (1/2ページ)
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手づくりの温かさにあふれる
ステージに立つ人も、演奏会のために会場のあちこちで働く人も、そして音楽に耳を傾ける聴衆も、ここではみんなが主役。9日から16日まで山梨県富士河口湖町で開催された「富士山河口湖音楽祭2008」は、地域に密着し、音楽を通じて人々が手を取り合い、すべてが手づくりの温かさにあふれていた。(谷口康雄)
お盆休みの最中の14日、午後のひと時、町一番のショッピングセンターは買い物を楽しむ人たちでにぎわっている。フロア中央の吹きぬけの広間から、ブリテンの「シンプル・シンフォニー」の軽快な音楽が響きわたる。レジを出たばかりの人たちが驚いて目をやるその先には「あの人、テレビの音楽番組の司会をしている指揮者の…」と、短パンに音楽祭のロゴが入った黒いTシャツ姿の佐渡裕がいる。
演奏するのは、音楽祭監修の佐渡が芸術監督を務める兵庫県立芸術文化センターが組織したスーパーキッズ・オーケストラの子供たちだ。
時間を経て人が増す一方の会場で公演パンフレットを配り、アンケートを回収するのは、同町在住の小林恵津子さん。70歳の小林さんは仕事をリタイアすると音楽祭のメーン会場である河口湖ステラシアターのサポーターズクラブに入り、ボランティアを務めてきた。数年前から病を得ているが、「医者の勧めもあって、音楽祭に参加することで気持ちに張りがでます」と元気そのものだ。
7回目となる音楽祭を支え、運営するのは地元のボランティア。町直営の同劇場は観光文化施策を推進する同町の一翼を担う存在であり、音楽祭はその発展、拡大形だ。さらに同劇場では高校生のボランティアグループ「ビーツ」の事務局も兼務する。

