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【サブカルさーふぃん】ゲーム「newtonica(iPhone用ゲーム)」
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■シンプルな輝き
20年ほど前、僕がゲーム業界に入ったばかりの頃は、1つのゲームを半年ほどで作っていたが、今では、2年以上の開発期間も珍しくなくなった。作品が重厚長大になる半面で「シンプルな輝き」は失われていく。小人数で短期間に世に送り出されることで保たれる「情熱の鮮度」を持ったソフトは少なくなった。
華々しいデビューがまだ記憶に新しいiPhoneだが、タッチスクリーンを使った「新しいゲーム機」でもあることを知っている人はまだ多くないだろう。自分が関わった作品なので、紹介するのは少し気が引けるが、先日「newtonica」(株式会社フィールドシステム)という、iPhone用のアクションゲームが発売され、即日、国内の有料ゲーム売り上げで1位を獲得した。
偉そうに言うことでもないが、このソフト、僅(わず)か数人で、実質1カ月で開発したのだ。ちょうど、僕の夏季休暇の直前に開発は終了し、1週間の旅行から戻ると、ソフトは発売された。久々の短期間でのゲーム開発に関わることよって得た「熱」がまだ残っているように感じた。そして、その熱の温(ぬく)もりが作品にも残っているうちに、70カ国以上の人々の手に届いたことに驚きを覚えた。
マーケットという言葉では括(くく)れない「新しいなにか」が始まったことを自らの身で感じた体験だった。そう、新しい出来事はいつも、ある種の懐かしさを持って現れるのだ。(ゲームクリエイター 飯野賢治)

