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【サブカルさーふぃん】マンガ 「別冊花とゆめ」(白泉社)『オトメン』
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■少女漫画をめぐる現状!?
「別冊花とゆめ」(白泉社)で連載中の『オトメン』。オトメンとは、乙女心を持つ男子のこと。
周囲からはカッコ良く強く男らしいと思われている主人公・飛鳥は実は料理や裁縫が好きで少女漫画が大好きだった。そんな彼が恋したりょうは男勝りの女子。その2人に美形のライバル男子・都塚が割って入る。
と、ここまで書けば普通の三角関係だが、実は都塚は覆面少女漫画家であり、飛鳥をモデルにした「少女」を主人公に連載漫画を描き、飛鳥はその熱心な愛読者なのだ。まるでウロボロスの蛇のように、現実とフィクションが食い合いになっているところが面白い。
都塚は女兄弟の中で育ったが、いわゆる「乙女チック」な女子は現実には身の回りにはおらず、飛鳥の内面をモデルにするしかなかった。しかも都塚の周囲にいる本物の女子は今時少女漫画なんか読んでいないという。
これはある意味少女漫画をめぐる現状を表しているのではないか。
先ごろ亡くなった赤塚不二夫も、石ノ森章太郎も、松本零士も、初期は少女漫画を描いていた。少女漫画から男性作家が激減して久しいが、ひょっとしたらこの漫画にあるように覆面男性作家が必要な日が近いのかもしれないではないか。
ちなみにこの漫画の作者・菅野文は、自分は女性ではあるが乙女趣味は全くないと、単行本のいたるところで注釈している。(評論家 切通理作)

