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【サブカルさーふぃん】ゲーム 「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」
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■16年の歳月が変えたもの
ニンテンドーDSで登場した「ドラゴンクエストV天空の花嫁」(スクウェア・エニックス)は、16年前に、スーパーファミコンで発売されたゲームである。僕が、いまよりずっと若かった発売当時、睡眠時間を削ってクリアした、思い出深い作品だ。
本作品はゲーム内で、主人公が少年から青年へと成長すること、そして、父と子の関係が、ストーリーの核となっているが、プレイする僕自身は、青年から中年になり、当時はいなかった息子が2人もいる。「表現が豊かになった名作を、再びプレイ」というくらいの感覚で、ゲームを始めたが、ハードウエアやそれに伴う表現の変化よりも、「自分自身の変化」のほうが、ゲームの体験に与える影響が大きいとは、思ってもいなかったので、驚いた。当時、成りきってプレイしていた、少年の主人公が、いまは、自分の息子のように思えるのである。自分が主人公の父親役になった、というわけでもないのだが、主人公に抱く感情が大きく変わった。立体的になったグラフィックがもたらす効果以上に、主人公を見つめる視点が変化した。
これからゲームを進めて、主人公が成長していくにつれ、自分の感覚がどう変化していくかが楽しみだ。ありがたいのは、16年の歳月に加え、随分と歳を取ったことによって、ストーリーの大部分を忘れてしまっていることである。
(ゲームクリエイター 飯野賢治)

