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片岡仁左衛門「仮名手本忠臣蔵」 平成中村座 本蔵一家に焦点 (1/2ページ)
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「仮名手本忠臣蔵」に登場する「深き心」を持った2人の侍、大星由良之助と加古川本蔵役を、歌舞伎の片岡仁左衛門が平成中村座(東京・浅草)の10月公演で演じている。中村勘三郎、中村橋之助らとともに長編の名作を異なる4つのパターンで構成しているが、特に思いを込めるのは、めったに上演されない「本蔵編」。仁左衛門の強い希望で実現したという。
夢のコンビが実現して、5年ぶりに浅草へ帰ってきた。「小屋(劇場)が楽しみでぜひ出たかった」と仁左衛門。作品や登場人物については「(仮名手本)忠臣蔵で完全にスポットが当たっているのは(早野)勘平、本蔵だけ。本蔵一家に焦点を当てることを提案したが、本当は勘平一家もやりたかった」と話す。
桃井(もものい)家家老である本蔵は「仮名手本−」の作者が作り出した架空の人物で、物語の中、二、三段目(桃井館、松切り)と九段目(山科閑居)に登場する。主君の若狭助(わかさのすけ)を励まし、刃傷の場面で塩冶判官を抱き止める二、三段目と、娘が縁組をする山科の大星家に現れる九段目では立場、心情は大きく変わる。主君と家を思いやる前半、娘のために一命を捨てる後半で、家来として、親としての心情が鮮やかに描かれる。

