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シネマ歌舞伎 玉三郎の意欲作をスクリーンで
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有吉佐和子の名作を、歌舞伎の舞台にした「ふるあめりかに袖はぬらさじ」が、松竹の「シネマ歌舞伎」の第5弾として、東京・東銀座の東劇で公開されている。幕末、横浜の遊郭の人間模様を描いた作品で、坂東玉三郎が9度目の芸者、お園を演じた昨年12月、歌舞伎座での上演を収録している。
歌舞伎の名舞台を高性能デジタルカメラで撮影し、映画館で上映するシネマ歌舞伎は、平成17年から、「野田版 研辰の討たれ」「京鹿子娘二人道成寺」など4作品が上映されている。玉三郎主演では「二人道成寺」「鷺娘」など舞踊作品はあるものの、演劇では初で、約2時間45分の大作となる。
「ふるあめりか−」は昭和47年、文学座公演で杉村春子が主演、お園を当たり役としてきた。尊皇攘夷をめぐり、世の中がめまぐるしく変わる中で、遊郭の中で生きる男女、特に女性たちの悲哀を独特のタッチで描いている。昨年、初の歌舞伎化では、玉三郎のほか、中村勘三郎、中村福助、中村獅童、市川海老蔵らが出演した。
玉三郎は「映画になったらいいなと思っていたし、不条理劇のようでも、見る人の心情に訴える温かい作品だと思っている。ようやく、この年齢の女性のキャラクターを、作らなくても演じられるようになった」と話している。
27日まで。7月5日から、横浜のMOVIX本牧でも公開される。問い合わせは(電)03・5565・6000。

