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【ドラマ・企業攻防】新ケータイ三国志(上)「ガラパゴス」から世界標準へ (1/3ページ)
携帯電話の本格普及から10年余り。国内市場の端末利用は1億台と飽和に近づき、プレイヤーも様変わりした。圧倒的な存在感で君臨してきた王者・NTTドコモ、打倒ドコモを旗印に大合併した挑戦者・KDDI(au)、外資に巨額の買収資金を払って参入した異端児・ソフトバンク。かつての序列は崩壊し、今や3強が商品開発、サービス、マーケティングに死力を尽くして戦う「三国志」の時代に突入した。時あたかも総務省が販売方法の健全化を指導し、料金体系やサービスを根本から見直す変革期にある。旧来のビジネスモデルから脱却し、中原に覇を唱えるのはどこか。あるいは世界に飛び出し、新たな進化を遂げるのはどこなのか。岐路に立つケータイ3社が描く新戦略を、3回シリーズで描く。
国内シェアの約5割を握り、携帯電話産業を牽引してきたNTTドコモ。しかし、自社技術や独自仕様への意固地なまでのこだわりは、日本の携帯市場が世界から孤立して特異な進化を遂げた“ガラパゴス化”の元凶となった。気が付けば、市場の覇者は顧客獲得で新参者・ソフトバンクの後塵を拝している。ドコモは一体、どうなるのか。そんな“眠れる獅子”が再生の光明を見出したのは、「国際ビジネス」だった。
15年前の失敗
「次世代通信規格の導入を急ぎ、国際標準から外れるようなことはしない」。7月に東京都内で講演したドコモの尾上誠蔵執行役員はこう強調し、世界市場で孤立した苦い経験を再び繰り返さないと約束した。
その経験とは、ドコモが中心で開発し、1993年に商用化した第二世代携帯電話(2G)規格「PDC」のこと。PDCで日本の携帯はアナログからデジタルに転換、通話の明瞭さや電波の利用効率を飛躍的に高めた。ドコモはこの“日の丸携帯”の世界普及を目論んだが、海外では大半の国が異なる2G規格「GSM」を採用し、PDCは日本専用規格となった。




