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【米金融危機】NY株急落、日本にも深刻な影響
このニュースのトピックス:金融危機
外的ショックに弱い日本の金融市場が、また脆弱(ぜいじやく)な姿をさらした。不透明感を増す米金融危機は、株安・円高を加速し、景気後退局面に入った日本経済にも深刻な影響を与えそうだ。
金融安定化策をめぐっては今後も米政府と議会の間で再び調整が図られる見通しで、市場の一部には、「再可決されれば、企業や消費者の不安も静まる」との楽観的な見方もある。
しかし、調整が長引いたり、大幅な修正で金融危機への対応が不十分と市場に見透かされれば、株式市場や資本市場全体への悪影響は計り知れないほど大きくなる可能性がある。東京市場でも、「ここ1カ月は下値を探る展開になる」との悲観論が飛び交う。
資本市場の一段の冷え込みは、日本の金融システムの動揺を誘うだけでなく、一般企業にも打撃を与える恐れがある。大手証券幹部は「マネーの流れが止まることが、実体経済にとって一番怖い」と懸念する。
すでに、米金融危機は日本経済に暗い影を落としている。牽引役の企業部門は米国向け中心に輸出が落ち込み、30日発表された8月の鉱工業生産指数も悪化。食料品など消費者物価は高止まりを続け、家計のマインドも冷え込んでいる。
大和証券SMBCの高橋和宏グローバル・プロダクト企画部部長は「企業業績の下方修正懸念が強まり、回復見通しも当初の来年半ばからずれこみそう」と予想するが、米金融危機の行方次第では、さらに谷が深まることが避けられない。


