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【ドラマ・企業攻防】ノーリツ鋼機 創業家の逆襲 (1/2ページ)
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和歌山市内のホテルで27日に開かれた自動写真処理機器メーカー、ノーリツ鋼機の株主総会。会社側の社長人事案が否決される異例の展開となった。それは、業績不振と株価低迷にしびれを切らした創業家の逆襲だった。
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午前10時、約140人が出席した株主総会は淡々と始まった。営業成績の紹介の後、会社側は5つの提案議題の説明に入った。議案には佐谷勉社長の退任と喜田孝幸副社長の社長昇格を前提とする、5人の取締役選任案が含まれている。
議長が5人の経歴を読み上げたとき、創業家の代理人が発言した。
「取締役は会社側提案の5人ではなく、こちらが提案する3人にしたい」
突然の修正動議に場内がざわつき始めた。「何が起こったのかしら」。60歳代の女性株主は隣席の男性株主に確認したが、男性も首を振った。
年配の男性株主が立ち上がり、質問した。
「創業家は数の理論で会社側の役員人事を否定しようとしている。それはなぜか。ノーリツ鋼機はかつてのライバルであるセイコーエプソンや富士フイルムと提携したが、それが気に入らないのか」
会社側は説明した。
「今までの経営体制で実りもあった。ぜひこのままやらせてほしい」。
議長は修正動議の3人の取締役候補者の略歴を説明し、議案決議に入った。
「修正動議に賛成の皆さんの挙手をお願いいたします」
議長の声に、十数人のグループが一斉に挙手し、拍手する。騒然としたムードの中、修正動議はなし崩し的に可決された。
開始から約1時間。質問時間もなく。株主総会は半強制的に終わった。一般株主を置き去りにした「数の論理」で経営陣は退陣を余儀なくされた。




