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薄膜太陽電池、シャープ増産
シャープは太陽電池を生産する葛城工場(奈良県葛城市)で、価格が高騰している原材料のシリコンを大幅に節約できる薄膜太陽電池の新ラインを稼働させ、1日に新ラインで生産した薄膜太陽電池の出荷式を行った。主に欧州の大規模発電プラント向けに出荷する。
新ラインの稼働で葛城工場での薄膜太陽電池の年間生産能力は160メガワットとなり、従来(15メガワット)の10倍強に拡大した。投資額は約220億円。主流の結晶系太陽電池と合わせた同工場の年産能力は710メガワット。記者会見で濱野稔重副社長は「結晶系太陽電池に薄膜型を加えた両輪で事業を強化していく」と語った。
量産を始めた薄膜太陽電池は「第2世代」と呼ばれ、面積が従来の2・7倍となる1メートル×1・4メートルの大型のガラス基板を採用。薄膜型は結晶系に比べ太陽光エネルギーを電力に変換する効率が低いのが課題だが、業界最高水準の9%を実現した。平成21年度を予定する堺市の薄膜太陽電池工場の稼働時には10%以上への引き上げを目指す。
今後は葛城工場で薄膜太陽電池の生産技術やノウハウを確立し、堺工場をモデルとして、22年度中の稼働に向けて薄膜太陽電池工場進出を検討している欧州など世界での工場展開につなげる。
同社は葛城、堺の両工場に加え海外展開も図ることで、薄膜太陽電池の年産能力を将来的に6000メガワットまで高める構想を掲げている。今回の葛城工場での増産はその成否を占う試金石となる。
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