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【ドラマ・企業攻防】新ケータイ三国志(中)歯車狂ったau、独創性で巻き返し (1/3ページ)

2008.8.16 11:28
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携帯電話でジョギングやウオーキングのコースを記録し、地図上で表示できるKDDIの新サービス「auスマートスポーツ」。走行データは携帯でもパソコンでもチェックできる携帯電話でジョギングやウオーキングのコースを記録し、地図上で表示できるKDDIの新サービス「auスマートスポーツ」。走行データは携帯でもパソコンでもチェックできる

 KDDIの携帯電話ブランド「au」が、1年前には予想もしなかったピンチを迎えている。今年6月に契約純増数でNTTドコモに逆転を許したかと思えば、7月には電話番号を変えずに携帯電話会社を替えられる番号ポータビリティー(継続)制導入後初めて転出超過の屈辱を味わった。新しいライフスタイルの提案で若者に支持され、市場をリードしてきたauブランドの輝きは、ソフトバンクモバイルにお株を奪われた格好だ。auに何が起きたのか。KDDIの巻き返しが注目される。

相次ぐ開発遅延

 今夏のケータイ商戦の話題をさらったのは、ソフトバンクが7月に発売した「iPhone(アイフォーン)」。また、NTTドコモが8月から個人向けに販売を始めた「ブラックベリー」も、パソコンの機能を取り入れた高性能が売りだ。これら高機能端末は「スマートフォン」と呼ばれ、市場は活気づいている。だが、KDDIは昨年から開発を急ぎながら、1機種も発売できていない。

 「どのタイミングで製品を出すか検討している」

 小野寺正社長は7月の記者会見でこうかわしたが、関係者は「開発がうまくいかず困っている」と明かす。スマートフォンは販売台数こそ多くないが、携帯電話会社の技術力や先進性を示す役割を担う。派手なPR作戦を展開するアイフォーンを前に、KDDIは対抗策を打てない状況だ。

 スマートフォンだけではない。KDDIが昨秋発表した高機能端末向けの共通基盤技術「KCP+(プラス)」も、開発の最終段階で停滞。売れ筋機種の販売計画を狂わせ、今年前半の商戦の足を引っ張った。

 相次ぐ開発遅延には、同社特有の事情もある。

 ライバルのドコモとソフトバンクは、主力の第三世代携帯電話(3G)サービスで同じ通信規格を採用している。端末メーカーは市場シェアの約7割を占める両社には、同じ技術で効率よく製品を供給できる。

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携帯電話でジョギングやウオーキングのコースを記録し、地図上で表示できるKDDIの新サービス「auスマートスポーツ」。走行データは携帯でもパソコンでもチェックできる
携帯電話の外観も中身(メニュー画面)も変えられる「フルチェン」サービス。写真の特注仕様は法人向けに売り込んでいく
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KDDIが2008年夏モデルの新しい携帯を発表した=2008年6月3日、東京・港区の六本木グランドハイアット東京
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