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【ドラマ・企業攻防】「空飛ぶホテル」A380導入の賭け 決断迫る全日空 (1/3ページ)
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全日本空輸が、“空飛ぶホテル”と称される欧州エアバスの超大型機「A380」購入の検討を始めた。5機程度、総額約1000億円とみられる。需要の伸びている欧米路線に2012年に就航させる構想で、実現すれば、日本の航空会社で初の大型エアバス機導入となる。燃料費高騰に頭を痛める航空会社には、燃費のよいA380は魅力的に映る。だが、これまでエアバスのライバル・米ボーイングの新鋭機「B787」導入に大きな期待をかけてきた全日空が、なぜ急に心変わりしたのか?果たしてエアバス機導入の成算はあるのか?
A380は非効率?
「全日空は、本気でA380を購入するのか」。
7月11日、日本航空の西松遙社長は定例会見で、報道陣に“逆取材”し、続けてこうつぶやいた。「A380のような大型機は、客席をすべて埋めて飛ばなければ効率が悪いのに」。
航空機は、省エネ型の中小型機へシフトするダウンサイジングが時代の流れ。だが、A380は総2階建てで、座席数は500〜800席。ボーイングの“ジャンボ”「B747」(500席超)をさらに大きくした機体だ。
業績面で目標にする全日空の意外な方針変更に、西松社長は首をかしげる。超大型機で1便運用するよりも、満席の中型機を2便運用する方が経営上のリスクも小さく、顧客にとっても便利で喜ばれるはず。日航再建を軌道に載せ、今や「辣腕(らつわん)経営者」と評価も高い西松社長でも、A380導入の成算は描けないというわけだ。
全日空の山元峯生社長が購入を最終的に決断するのは9月。好調な北米路線、欧州路線に投入し、ビジネスマンの需要が多い時間帯に絞り込んで就航させる計画とみられる。ドル箱路線のコストを下げ、さらに競争力を高めてライバルを引き離す大胆な一手だ。








