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【ドラマ・企業攻防】花王傘下のカネボウ化粧品、資生堂追撃の再チャレンジ始動 (1/4ページ)
このニュースのトピックス:建築・住宅
産業再生機構の支援から花王の傘下に入って2年半がたつカネボウ化粧品。旧カネボウの稼ぎ頭で、国内2位のプライドもあるカネボウ化粧品は、堅実で研究開発志向の花王とはあまりに社風が違うため、“武家に嫁いだ公家の姫”とやゆされた。「ソフィーナ」を展開する花王の化粧品事業との相乗効果にも、疑問の声は根強かった。だが、両社は高成長を見込める海外事業の強化に動き出し、ライバル・資生堂の背中を追う。
海外の成長戦略
「百貨店では高級品を展開し、カネボウ化粧品のあこがれを高める」
事業戦略を語るカネボウ化粧品の知識賢治社長の言葉には最近、力がこもっている。「3年内には海外売上比率を15%に引き上げる。そして30%は、もっと早いスピードで達成できる」。数値目標の裏には、ライバルの姿が見え隠れする。資生堂だ。
資生堂の海外比率は現在36%で、3年以内に40%に引き上げる計画。対するカネボウの比率は10%にすぎない。成長の糧は、中国をはじめ新興国の市場だ。
「本業の繊維事業の不振で、化粧品は十分な海外投資ができなかった」
カネボウで化粧品の歴代海外事業担当者は、口惜しさを胸に秘めてきた。繊維の名門・鐘紡に入社し、新しい化粧品ブランドの立ち上げを手がけるなど、生粋の化粧品プロパーだった知識社長もその1人だ。
だが、我慢して支えた繊維事業で、恥ずべき粉飾決算事件は起きた。100年続いた名門企業は上場廃止となり、産業再生機構下で事実上解体の憂き目にあう。好調の化粧品事業だけが、カネボウ化粧品として平成16年に分離独立。数度の入札の末、18年に花王が約4000億円で落札した。
違いすぎる企業風土
花王のカネボウ買収は、真に企業価値を高めるのか。市場関係者の間では、厳しい声も聞かれた。

