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【ドラマ・企業攻防】明日が見えない優良企業「JT」 (1/4ページ)

2008.6.25 17:35
このニュースのトピックスドラマ・企業攻防

 それは奇妙な光景だった。過去最高の売上高と利益を上げ、配当も増やした日本たばこ産業(JT)の経営陣は、6月24日午前に行われた株主総会の開始早々、全員起立し、株主に頭を下げておわびした。

 ◇思わぬ誤算

 経営陣が年に1度、株主に業績を報告し、利益処分案や役員選任案などの了承を求める場が株主総会だ。過去最高の業績を上げた経営陣には拍手が送られ、円滑に議事が進行して“シャンシャン総会”の幕を閉じるのが通例だ。だが…。

 「1月30日、非常に残念なギョーザ事件があった」。総会で質問に立った男性は、そう切り出した。「不祥事で冒頭に役員一同は謝罪したけれど、代表権を持っている人たちは、ただ頭を下げただけなのではないか」。

 JTは、子会社が輸入販売した中国製冷凍ギョーザの中毒問題を受け、木村宏社長以下全役員が総会の冒頭、一斉に謝罪。木村社長は、安全管理の強化と消費者の信頼回復に全力を注ぐことをあらためて誓った。

 不祥事企業や業績不振企業の総会でよくみられる株主の追及が、連結売上高6兆4097億円、最終利益2387億円という優良企業のJTでも始まった。

 業績好調のJTにとり、中毒問題は思わぬ誤算だった。同社は昭和60年の民営化から一貫して、国内で長期低落傾向にあるたばこに頼らない“脱たばこ”を目指した事業多角化への挑戦を続けた。

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