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【ドラマ・企業攻防】崖っぷちから生還した三菱自動車 (1/4ページ)

2008.6.23 16:55
このニュースのトピックスドラマ・企業攻防

 「あなたの社長就任時はね、本当に会社がつぶれるかと思った」

 6月19日午前、都内で行われた三菱自動車の株主総会。質問に立った株主の表情を見つめて身構えた議長役の益子修社長の表情が、次の瞬間になごんだ。株主はこう続けた。「よくぞここまで来た。感謝する」。

 益子社長が報告した業績は、347億円の最終黒字。かつて“紙くず寸前”の72円を記録した株価は201円(19日終値)に回復した。株主の感謝にうそはない。益子社長の脳裏には、容赦ない罵声(ばせい)を浴びた社長就任後初の総会の場面がよぎった。

■罵声飛び交う総会

 平成17年6月23日。この日の総会は、冒頭から益子社長が「株主の皆様にはご心配とご迷惑をおかけし…」と声をふりしぼる「謝罪総会」だった。ひと月前に発表された業績は、4747億円という過去最悪の最終赤字。その年の1月末には「重篤患者」の出血を止めるため、三菱グループなどからかき集めた増資・借り入れなど約5400億円という緊急輸血の大手術を受け、息の抜けない集中治療状態が続いていた。

 まさにがけっぷちだった。三菱ふそうトラック・バスの欠陥車事故に伴う際限のないクレームやリコール(回収・無償修理)問題処理に加え、筆頭株主だった独ダイムラークライスラー(当時)から経営を投げ出された。1年間に3人も社長が交代する大混乱をみせられた株主が、黙っているはずはなかった。

 益子社長は向こう3年間の再生プランを懸命に説明し、19年度黒字達成を約束して頭を下げ続けた。だが、株主からは「当たり前のことをいっているだけじゃないか!」「売れるクルマを作らないと企業は成り立たないんだよ」などと厳しい質問が飛び交った。

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