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【すごいぞ日本】論考編II(下)ニッチは世界に通じる (1/3ページ)

2008.5.30 07:57
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四川大学のグラウンドで余震を恐れテントに避難している成都市民ら=21日午後、中国四川省成都(共同)四川大学のグラウンドで余震を恐れテントに避難している成都市民ら=21日午後、中国四川省成都(共同)

 大手企業が見向きもしないビジネスはニッチ(すき間)産業と呼ばれる。水処理の新興企業ウェルシィ社(本社・東京)もその一例である。

 先週末、同社に中国建設省から連絡が入った。「ご支援を感謝します。派遣人員受け入れについて、さっそく四川省政府と打ち合わせます」。その前、同社の福田章一社長(68)は四川大地震の惨状をみて、いても立ってもいられず、「当社の技術なら被災地の住民はきれいな水を飲める」と装置一式約1000万円を無償で提供すると中国政府に申し出ていた。

 同社は、地下水を濾過(ろか)し、水道水よりも安く上質の飲料水にする浄水システムを開発し販売、ユーザーは震災時に水道が止まっても困らない。東京の慈恵医大病院をはじめ国内の病院、ホテル、スーパーなど全国で利用者が着実に増えている。

 中国に提案した設備は簡便そのもの。事務机1つ分くらいのスペースで済み、道路が寸断された山間部にも運び込める。1時間当たり4トン、1日15時間運転すると最大で6万人分の飲料水を供給できる。現地に見合う設備調整のために技術者を数人派遣する必要がある。さっそく社内で候補者14人を選抜し風土病に備えた予防接種を受けさせ、派遣態勢を整えている。

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四川大学のグラウンドで余震を恐れテントに避難している成都市民ら=21日午後、中国四川省成都(共同)
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