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【週末読む、観る】(2)『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』山本ケイイチ著ほか (1/5ページ)
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【話題の本】『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』山本ケイイチ著(幻冬舎新書・777円)
■ビジネスと方法論は同じ
「仕事ができる人は本当に筋トレをしているのか? まして仕事をした後で筋トレをするためにスポーツクラブに行くか?」と仕事の後は居酒屋に直行する筆者は思った。
ところが、というと筆者の不明を恥じるばかりだが、本書は売れている。5月30日発行で、現在9刷10万部に達する。「経営者の方や、成功したビジネスパーソンが筋トレをしている現実があった」と編集担当の小木田順子さん。ベストセラーとなる素地があったと分析する。
「富裕層と呼ばれる人たちを多く指導してきた」トレーナーである著者は、「仕事ができる人は、トレーニングをやっても優秀である」と言い切る。トレーニングの方法を書いた本はあまたある。ビジネスと筋トレの相関性を鮮やかに説明してくれる本書に類書はない。
掲載されているトレーニング開始までのフローチャートは、「目的の明確化→現状の把握→目標の明確化→仕組みづくり→実行!」とまるでビジネス書。それは「ビジネスもトレーニングも、成果を上げるための方法論はまったく同じ」だからだ。
「勉強法や英語の上達、時間管理などさまざまなスキルアップの本が売れています。それらと並ぶものとして出しました」(小木田さん)という狙いは見事にあたった。
もちろんビジネスとの関係だけでなく、「トレーニングの原理原則」、続けるための手法や考え方なども丁寧に記される。
筋肉はお金では買えない、トレーニングの成果はすぐにはでない。「トレーニングは、短絡的なことばかりがもてはやされている現代において、数少ない、短絡的ではないもの」という言葉には、時間をかけてもなかなか仕事の成果がでない筆者も大いに共感した。(江原和雄)