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【早読み/先読み アメリカ新刊】「いったい何が起こったのかーーブッシュ・ホワイトハウスの内幕と欺瞞のワシントン・カルチャー」 (1/3ページ)

2008.8.3 12:42
このニュースのトピックス早読み/先読み アメリカ新刊
スコット・マクレラン著、「What Happened」の表紙スコット・マクレラン著、「What Happened」の表紙

 欺瞞に満ちたブッシュ政権のイラク戦争プロパガンダ作戦

What Happened−−Inside the Bush White House and Washington’s Culture of Deception

「いったい何が起こったのか−−ブッシュ・ホワイトハウスの内幕と欺瞞のワシントン・カルチャー」

By Scott McClellan

PublicAffairs

子飼いに手を噛まれたブッシュ大統領

 ブッシュ米大統領にとっては、まさに「ブルータス、お前もか」という思いだろう。つい2年前まで自分の分身として、毎日ホワイトハウスで定例記者会見をしていた側近が、341ページにわたる「回想録」を上梓、その中で「イラク戦争は欺瞞に満ちたプロパガンダによって米国民に売り込まれたものだった」「それをなんら検証せずに垂れ流してきたメディアもけしからん」と言ってのけたからだ。

 その側近の名はスコット・マクレラン(40)。2000年の大統領選挙のときからブッシュに影のように寄り添い、03年には副報道官、同年7月、フライシャー報道官が辞めると同時に報道官に昇格、06年4月に辞めるまで2年9カ月間、ブッシュのスポークスマンを務めた側近中の側近だ。日本でいえば官房長官に匹敵する。(もっともマクレランは閣僚級ではなかったが)。

 テキサス州オースティン生まれ。祖父はテキサス大学法学部長、父親は弁護士、母親は州会計検査官で一度は無所属で州知事選挙に立候補している。家はテキサスの名門注の名門だ。テキサス大学を卒業と同時に母親の知事選を手伝ったり、州上院議員の補佐官をやったり。「正業」についたことのないボンボンといったところだ。

 本書に挿入されている写真を見る限り、ブッシュとの関係は「殿様と小姓」といった感じだ。本書では何回も「私はブッシュ大統領を尊敬しており、彼に対する悪意はこれっぽっちもない」と繰り返しているのも2人の主従関係を如実に表している。つまりホワイトハウスにおける欺瞞は、ブッシュではなく、その回りを取り巻くひと握りの悪人の仕業だというわけだ。

このニュースの写真

スコット・マクレラン著、「What Happened」の表紙
辞任表明後にブッシュ大統領と握手するマクレラン報道官=2006年4月19日(ロイター)
大統領報道官時代のスコット・マクレラン氏。イラク政策などブッシュ政権を批判した回想録を著し、米政界に波紋を呼んだ=2005年12月13日、ワシントン(AP)
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