ニュース: 文化 RSS feed
【週末読む、観る】(4)『七つの人形の恋物語』ほか (4/4ページ)
このニュースのトピックス:週末読む・観る
【話題の本】『察知力』中村俊輔著(幻冬舎新書・777円)
■「願いをかなえる力」の導き方
日本を代表するサッカー選手が、四半世紀に及ぶ競技人生を振り返るとともに、「願いをかなえる力」の導き方を著した。5月末に刊行され、2カ月で8刷17万部というベストセラーになっている。
担当編集者の袖山満一子(まいこ)さんは、「サッカーで成功する理屈だけではなく、仕事をしながら目標に向かって努力している人にも重要な、仕事への向き合い方や取り組み方が書かれているからでしょう。その方法がシンプルなのでまねしやすいこともあるのでは」と、好調の理由を推測する。スコットランドリーグでのプレーの様子、ポジションの変更を求められたときのとまどいなど、知られざるエピソードが豊富につづられている。熱烈なサッカーファンにも読み応え十分な内容だが、著者は「いろんな夢に向かって生きる人を応援したい」との気持ちも込めて書いたという。実際、ビジネスマンや女性の支持も強いようだ。
たしかに、読むと会社や日常の生活で参考になることばかり。例えば、著者は試合の感想など気付いたことを何でも書く「サッカーノート」を、高校時代からつけるようになった。書くことで気持ちが整理でき、客観的に自分を見つめられるようになったという。そして、願いをかなえるため、原因や、目標達成のためにやるべきこと、周囲の変化などを察知する力、つまり「察知力」を磨けと説く。
「相手を知り、自分を知り、そして何をすべきか、どういう言葉を発するべきかを考える。そういう気持ちがあれば、人間関係はスムーズに運ぶだろうし、どんな仕事であっても、自分の力を発揮するきっかけをもたらしてくれる」(本書)。日々の生活で、ぜひ、実践したいことである。(堀晃和)