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【町猫浪々】おかしいか?涼しくお昼寝できればいい (1/2ページ)
残暑が続くなか、東京都台東区の谷中(やなか)、根津(ねづ)かいわいに出かけた。
鉢植えの花々が色鮮やかな下町らしい狭い路地を、右に左にさまよい歩いているうちに、一筋、二筋と汗がこめかみを滴り落ちた。
思わず「暑い」と心の中で叫び空を仰ぐと、その視線の先には、日陰になった三角屋根の甍(いらか)に腹ばいになって涼をとる猫のユーモラスな姿があった。暑さにいらつく人間たちを見下ろし、さぞかし気持ち良いことだろう。
まったく、その時々で最も快適な場所を探し出すのがうまいのだから恐れ入る。彼らに掛かれば高い所、狭い所はもとより、複雑な建造物でさえ巧みに利用されてしまう。
風もなく、不快指数も極まるなか、屋根にまたがることなど到底できない私が、この暑さから逃れるには、まずは手近な喫茶店に駆け込み、アイスコーヒーでも飲むことぐらいだ。(写真家 太田威重/SANKEI EXPRESS)


