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旧無線局を対話空間に 根室・落石岬

2008.9.8 07:25
このニュースのトピックス美術・芸術
北海道根室市にある旧落石無線局跡北海道根室市にある旧落石無線局跡

 北海道・根室半島の落石(おちいし)岬。国の特別天然記念物、サカイツツジが自生する草原の中に旧落石無線送信局跡はある。創設されたのは、ちょうど1世紀前の明治41年。昭和14年には太平洋無着陸飛行中のリンドバーグ機を無線により誘導、偉業を陰で支えるなど、さまざまな歴史的出来事に立ち会ってきた。

 30年代に閉鎖され、廃屋となっていたが、根室出身の版画家で武蔵野美大教授、池田良二氏が個人スタジオとして使い、少しずつ改修。このほど、池田氏を慕う銅版画家、井出創太郎氏と高浜利也氏(ともに昭和41年生まれ)がユニットを組み、使用済み銅板を利用して建物内部に「茶室」を作ることを決めた。2年後の完成を目指す。

 「地域の人々の交流を深める『対話の空間』を作りたい。かつて無線局として人と人をつないできた『場』ですから」と高浜氏。2人は過去にも、特定の場所が積み重ねてきた記憶をすくい取るインスタレーションを、全国で展開してきた。今回も、既に地域住民対象にワークショップを開き、今後の茶室建設には、美大の学生たちも参加する予定という。

                   

 「落石計画」のコンセプトを紹介する井出氏と高浜氏の2人展が東京・日本橋高島屋6階美術画廊Xで開かれている。16日まで。(黒澤綾子)

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北海道根室市にある旧落石無線局跡
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