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【アートな大阪・彫刻のある街角】中之島緑道はビジネス街のオアシス

2008.9.7 13:24
このニュースのトピックスウイークエンド「MSN産経ニュース」
中之島緑道東端の「陽だまりに遊ぶ」(藤木康成、ブロンズ)中之島緑道東端の「陽だまりに遊ぶ」(藤木康成、ブロンズ)

 水都大阪を象徴する中之島(大阪市北区)に、彫刻群が設置されたビジネス街のオアシスがあります。

 大阪市制100周年記念事業の一環として、基本構想の1つ「水・緑・光計画」に基づいて、彫刻設置を主要素に整備された遊歩道の中之島緑道です。

 「水・緑・光」をテーマに彫刻を公募(昭和63年)、234点の中から優秀作品10点を選び、(財)日本宝くじ協会が大阪市に寄贈する形で設置したものです(平成元年)。

 日常目にする座布団が、素材を石に変えて現代彫刻になったのが増田正和氏の「一対の座」で、冷たくも固い花崗(かこう)岩が、ふくよかさと張りのある造形作品となって緑道に据えられたことで、くつろぎの場を演出するとともに温もりをも彫刻してくれています。

 母子像を彫刻にしているのが藤木康成氏の「陽だまりに遊ぶ」と、河合隆三氏の「日溜」で、ともに「ひだまり」です。ひとときの情景に悠久の時を内包させた彫塑の藤木氏と、悠久の時の流れの中にある情景を石彫にした河合氏との、材質と制作方法の相違も興味深く感じさせてくれます。

 また風船のような柔らかさを感じさせる造形と大空に直立する女性像のボリュームの対比と、相互の角度が作り出す緊張感が、独自の空間を創る河原明氏作の「雲の詩」などが設置されています。

 土佐堀川沿いに中之島緑道が整備されて20年。沿道の木々も育ち、彫刻群と一体となった景観は「水・緑・光」をテーマに「人間賛歌」を根底にした、10名の作家が奏でるハーモニーが創り出した都会のオアシスです。(彫刻家 岡村哲伸)

このニュースの写真

中之島緑道東端の「陽だまりに遊ぶ」(藤木康成、ブロンズ)
風票(斉藤均、ステンレスなど)
風票は横から見ると全く違う形を見せる
「くもの椅子」(石田眞利、ブロンズ)
硬い石で座布団のような柔らかさと温もりを表現した「一対の座」(増田正和、黒御影石・万成石)
人を魚が貫いた不思議な造形「十魚架」(天野裕夫、ブロンズなど)
「広場−鳩のいる風景」(冨長敦也、黒御影石)
「日溜(ひだまり)」(河合隆三、万成石)
「TWO RING-空間の軌跡」(堀義幸、黒御影石)
「花の天女」(北田吉正、花崗岩)
風船のような造形と女性像が緊張感ある空間を創出する「雲の詩」(河原明、白銅)

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