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【ムツゴロウのいのち万華鏡】カリスマに懇願「ゾウにのりたい!」 (1/6ページ)
■シーン1
東京で旅行好きの知人に会った際、ゾウと遊ぶためにスリランカへ行く予定だと言うと、ああ、つまらない島です。あるのは紅茶畑ばかりで、そうそう、ゾウ使いの村があるから、そこへ行くといいでしょうと忠告された。
彼は、どこを見ていたのだろう。ウィルパットゥ、ヤーラなどの国立公園に行くと、手つかずの自然があり、野生動物がたくさんいた。
ゾウ使いの村などは、ない、と教えられた。ゾウを主に持っているのは、地方に住むボスである。むかしの庄屋的な存在の人物が、ステータスシンボルとしてゾウを保有する。
私たちは、あちこち走り回り、ゾウが多いのはキャーガッラ付近だという結論を得た。コロンボとキャンディの間だ。そこに、ラクニサワというレストハウスを見つけ、本拠にした。元大臣の別荘を改良した家であり、客室が5つあった。
緑なす田園地帯であり、ラクニサワの庭にはコブラが出没し、日暮れ、空が赤紫色になると、オオコウモリが果物を求めて群れて飛翔(ひしょう)した。
私は、午後、川へ行く。ひと仕事終えたゾウが、川がふくらんでいる、流れがゆるやかな部分で休んでいる。






