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【写真劇場】くるくる変わる穂高の空 (1/4ページ)
■シーン1
上高地から見上げる穂高連峰はりりしい。中央にはかつて氷河に削られてカール状の地形になった岳沢(だけさわ)があり、そこから3000メートルの稜線(りょうせん)まで幾筋もの急峻(きゅうしゅん)な尾根と沢が突き上げている。岳沢に残る雪渓が小さくなってくると、穂高の夏は終わりに近づく。
今年の夏は太平洋高気圧の勢力が弱かったため、日本列島に大気が不安定な状態が続いた。土砂降りと雷をもたらす積乱雲が発生しやすくなり、予測の難しい「ゲリラ豪雨」が各地に大きな被害をもたらした。
局地的な豪雨で東海道新幹線のダイヤが乱れた8月24日、上高地では数十分おきに空模様が変わった。もともと山岳部では天候の変化が激しいが、まさに猫の目のようにくるくると雨雲と青空が入れ替わる。
残念ながら、穂高連峰の盟主で日本第3位の高峰・奥穂高岳(標高3190メートル)は終日雲に隠れたまま。めまぐるしく水量を変化させる梓川(あずさがわ)を眺めながら、奥穂高岳への登路を歩み始めた。







