ニュース: 文化 RSS feed
佐伯祐三の未公開作品見つかる 没後80年ぶりに故郷・大阪で初お目見え (1/2ページ)
このニュースのトピックス:美術・芸術
30歳の若さで早世した大阪出身の天才画家、佐伯祐三(1898〜1928)の未公開作品が、終焉の地・パリで21年前に見つかり、同地在住の日本人が保管していたことがわかった。パリの街角に広告の文字が躍る“佐伯芸術”確立の契機となった時期の貴重な作品という。没後80年を経て9日から、大阪で初公開される。
作品は、大きな黄色い日よけのカフェを大胆な構図で描いた「カフェ・タバ」(縦54.5センチ、横65.1センチ)。1927年の制作年と自筆サインがあり、大阪市立近代美術館建設準備室が真作と確認した。
遠くの木立から日よけの文字、地面に至るまで、画面全体を飛び跳ねるような曲線が覆う独特の表現は、この時期の佐伯の特徴。赤や緑の略筆で描かれた道行く女性や木立は、代表作の1つ「リュクサンブール公園」(1927年)と共通する点が多く、「近い場所で同時期に描かれたものと考えられる」(熊田司・同準備室研究主幹)という。
所蔵者はパリに長年住む日本人の美術愛好家。1987年にパリの古美術・小道具商のウインドーに置かれていた絵を偶然発見して、「最初は目を疑ったが、サインなどを確認して佐伯の絵だと確信した」という。


