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【町猫浪々】「警戒線」柄は似てても違いあり (1/2ページ)
長い商店街の外れに構える店舗と民家に挟まれた、狭く雑然とした庭の木箱の上に、兄妹らしい白黒猫がほおを寄せて居眠りをしていた。そのほほえましい姿にひかれ、植木のすき間からカメラを向けたところ、枝に触れた「カサッ」という音が彼らを目覚めさせた。
驚かすつもりはさらさらないが、彼らとすればせっかくの心地よい眠りを妨げられたのだからたまらない。おかげで疑心暗鬼のまなざしと、穏やかな寝ぼけ顔という、兄妹の相対する性格を垣間見ることができた。ここが潮時。これ以上深追いするのはやめよう。
自ら近づいてくる人なつこい猫は別として、町猫の多くは知らない人間に対してそれぞれの安心できる距離を持っている。だからそこに無神経に踏み込むようなら警戒心をあらわにするか、即逃げる。
彼らと仲良くしたい私としては、その境界を尊重したい。(写真家 太田威重/SANKEI EXPRESS)


