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【ムツゴロウのいのち万華鏡】なぜメスを受け入れないのか (6/7ページ)
チャーリーは、その日本語を理解し、部厚い背を向ける。
次に私は、自分の頭を彼に差し出した。髪がかきわけられる。皮膚がつままれた。
グルーミングが、顔へと進んだ。私の鼻の左側には、ほくろがある。彼は、それに爪を立てた。むしった。血が流れ始める。するとチャーリーは、舌をのろのろと突き出し、顔に押し当てるようにして血をなめとってくれた。
「ああ、チャーリー」
感激し、涙がとまらなくなる。すると、彼が、その涙をなめてくれた。タオル要らずのすすり泣きだった。
「チャーリー。アイラブユー」
抱いた。力を加えた。
彼は、うめいた。身をよじる。私の肩に歯を圧し当てる。
いいんだよ。
何をしても。
森の空き地には、アフリカの太陽が貯(た)まりに貯まってオレンジ色。
1匹と1人。






