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【ムツゴロウのいのち万華鏡】なぜメスを受け入れないのか (4/7ページ)
首筋に鼻息。こちらの首に軽く歯を当ててくる。
私は、歓喜に包まれる。もし彼が憎んでいるのなら、受け入れようとしないのなら、首筋を噛み割っていただろう。軽く、というのはコミュニケーションの一種だ。
私は、ゆっくり反転した。彼の胸があった。そこへ顔を埋める。
すると、背に、彼の手を感じた。抱いてくれている! こちらも、そうっと抱いた。
長い時間。いや、それは時間ではないのかもしれない。秒で数えなくてもいい時間。生きものと生きものが溶融していくいのちの流れ。
チャーリー、大好きだよ、会えてよかったよ、おれだよ、なあ、おれたち、これから一緒。
私は小声で呪文(じゅもん)を唱えている。
トラックが近づいた。
チャーリーは豹変(ひょうへん)し、横っ飛びし、地面に這(は)いつくばり、牙をむいて攻撃音を出した。和紙を破るような音だった。
私は陽気に言う。






